11月10日弱い者は上に〜ペンポスタ共和国が目指すもの〜
/星野弥生(「ベンポスタ共和国」駐日大使)
「ベンポスタ共和国」は、「強い者は下に、弱い者は上に、子供はいちばん上に」を理念に、スペイン北西部ガリシア地方オレンセで始まった共同体。現在はスペインだけでなく中南米にも支部があり、そこでは、共同生活を送る大勢の子どもたちによる自治が行われているといいます。その「駐日大使」を務める星野さんに、ベンポスタのユニークな活動を紹介いただくとともに、そして日本の子どもたちがおかれた現状についてもお話しいただきました。
「ベンボスタ共和国の創始者シルバ神父は、日本を訪れた際に、子どもたちを見て『夢』、『冒険心』、『連帯する心』の3つが不足していると指摘されました。何不自由なく成長する過程で子どもたちは夢を抱かなくなり、親から多くの制限を受けるために冒険心が奪われ、そして競争、学歴社会、他人を蹴落としてまでも 成功することをよしとする社会が子どもたちから人と連帯する心を奪ってしまっているのではないでしょうか。
経済大国日本からも、このベンボスタ共和国を目指す子どもがたくさんいます。この事実を、みなさんはどのように考えますか。」
(尾崎)
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