 |
 |
| 「地雷犬」の訓練の様子。 |
カンボジア政府が運営する地雷除去組織「CMAC(Cambodia Mine Action Center)」を訪れ、地雷を探す「地雷犬」の訓練や、不発弾の処理、基礎教育などの様子を見学した。
私たちが見学に行った時は、二頭の地雷犬の訓練をおこなっていた。訓練用の疑似地雷原には1本の紐が張ってあり、地雷犬はその紐に沿って歩く。火薬の臭いから地雷を見つけたら、そこに伏せ、トレーナーが地雷犬が伏せた場所に目印を置く。犬の役割はここまで。この後はディマイナー(地雷除去技術者)が地雷の有無を確認し、除去作業をおこなう。
地雷犬の訓練場から車で300mほど移動。ここでは、不発弾の爆破処理訓練がおこなわれている。爆破装置が仕掛けられた不発弾を間近に見せてもらったが、ただの金属の塊にしか見えないような、小さなものだ。これに人を吹き飛ばすほどの威力があるとは思えなかった。 |
 |
 |
 |
| 訪問時に使っていた校舎。壁は無く、屋根も藁葺きで雨漏りがひどかった。現在は新校舎で授業を行っている。 |
プノンペンの北西部、ポーサット県クラバン地区プテアルング村は、かつてクメール・ルージュに支配されていた土地だ。そのため、今でも多くの地雷や不発弾が残っている。
ピースボートでは、1998年からカンボジアの地雷除去のための募金活動をおこない、CMACを支援してきた。そのうち、約300万円がこのプテアルング村の地雷除去と、小学校建築に充てられた。2002年1月に地雷除去は終了、私たちが訪れた時は、新校舎の建築作業が進められていた。
旧校舎は、屋根だけでなく、壁までもが藁葺きで、壁は「無い」と言ったほうがいいくらいだ。「雨が降ったときはどうやって授業をしているの?」と聞いてみると、「雨に濡れないよう、寄り添って授業をやっている」と言う。 |
 |
 |
| 建設中の新校舎。コンクリート製のしっかりとした建物。2002年5月に開校した。 |
この学校では、6歳から13歳の生徒149人が1年生から3年生に分かれて授業を受けている。先生は3人。3人ともボランティアで授業をおこなっているという。
生徒たちは、見慣れぬ外国人の訪問者に対し、緊張しているのか、とてもおとなしく、笑顔もぎこちない。ひとりに、「将来の夢は?」と聞いてみたところ、「先生になりたい」と恥ずかしそうに答えてくれた。 |
 |
 |
 |
| 見つかった地雷を爆破処理した瞬間、大きな爆煙が上がった。 |
クラバン地区の小学校から歩いて20分ほど。CMACが現在、地雷除去をおこなっているという地雷原を見学した。
CMACが作業をしている場所のすぐ隣りにいくつかの家があり、普通に生活が営まれている。彼らは「地雷原にしか住む場所がない」と語っていた。
CMACのスタッフの話では、この日見つかった地雷は4つ。うちひとつは逆さまに埋められていたという。除去作業のために、地雷に向けて棒を差し入れたときに地雷が爆発しやすくなるよう、わざわざ地雷を逆さまに埋めることがあるのだという。
爆破処理の瞬間、大きな爆発音とともに爆煙が上がる。この近辺に住んでいる人にとっては、ほぼ毎日見ている光景だが、「この音に慣れることは出来ない」と不安そうに爆煙を見つめていた。 |
 |
 |
 |
| 地雷原の中にある小学校。校舎の周りには「地雷原」を示す赤い看板が。 |
この日はクラバン地区の小学校を訪問。この小学校は、カンボジア政府やオーストラリア政府、オーストラリアのNGO「CARE
Australia」などの支援により、木造の大きな校舎を持っている。しかしその土地は、地元の人が仮の除去作業をおこなっただけで、実際にはどこに地雷が埋まっていてもおかしくないという。そのため、小学校の周辺には「地雷原」を表す赤いドクロマークの看板があちこちに立っていた。
これから、P-MACでは、CMACと協力し、この小学校の校庭やその周辺の地雷除去作業をおこなう予定だ。 |
 |