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地雷廃絶キャンペーントップ > カンボジア > スタディーツアー'02・日記3

3月26日/JHP(学校を作る会)
「師範学校」の授業風景。ピアニカを使い、演奏の練習もおこなっていた。
「JHP(Japan Team of Young Human Power;学校を作る会)」は、教育を必要とするカンボジアの子どもたちのために、学校を建設することを目的に設立されたNGO。これまでに50以上の学校を開校している。

ポル・ポト時代、カンボジアの教育システムは徹底的に破壊され、教師数も8分の1にまで激減した。JHPは、カンボジア自立のためには「まずは教育」と考え、各州に学校を建設。また、教師育成のために、「師範学校」も開校している。

私たちが見学したプノンペンの師範学校は、音楽教師の育成をおこなっている。生徒は約50名。男女比は半々、といったところだろうか。生徒のひとりは「子どもたちにとって大切な情報とは何か、意義ある教育とは何かを常に考えながら教えていきたい」と意欲的に語っていた。
「ともだち小学校」の授業の様子。
「師範学校」の次は、子どもたちが通う学校を見学。プノンペンの学校は「ともだち小学校」と名付けられている。学校はコンクリート製で2棟。校舎の前にはブランコと鉄棒がある。

私たちが見学したのは3年生のクラス。生徒は約60名。先生が黒板にウサギの絵を描き、子どもたちにもウサギの絵を描くように言うと、子どもたちは一心に机に向かい、めいめい好きなように絵を描いていく。完成したウサギは色も形もさまざま。子どもたちはカラフルに描かれたウサギを恥ずかしそうに見せてくれた。
3月27日/カンボジアトラスト
義足は患者ひとりひとりの身体にあわせて作られる。それでも2・3年に一度は作り替える必要があるという、大変な作業だ。
1989年に設立されたイギリスのNGO。地雷被害者やポリオ患者に対して、義肢・義足の制作、無料配布をおこなっている。1994年には、義肢装具士養成学校をプノンペンに開校。カンボジアはもちろん、ラオス、ソロモン、スリランカなど各国から、その技術を学ぶために生徒が集まっている。

カンボジアでは、カンボジアトラストのような、義足を無償提供するNGOの存在を知らない、NGOに義足制作を依頼することに気後れする、などの理由で義足を持っていない人がたくさんいる。カンボジアトラストでは、こういった状況を受けて、1998年より「アウトリーチプログラム」を開始した。

このプログラムは、カンボジアトラストのスタッフが、各地の村を巡回し、カンボジアトラストの活動の説明や、義足を必要とする人にサービスの案内をする、というもの。このプログラムにより、プノンペンから遠方に住む人にも義足の提供や、リハビリテーションが可能となったという。
3月27日/トゥールスレン博物館
壁一面にかつてここに「収容」された人たちの顔写真が貼ってある。
ポル・ポト政権の虐殺行為を残す博物館。周囲を木製の網戸と鉄条網で覆われた西洋風の建物だ。かつては高校だったものをポル・ポト時代に刑務所として使用。記録にあるだけでもここで2万人以上が虐殺されたという。

建物に入るとまず目につくのが、壁一面に貼られた大量の顔写真だ。ここに収容された人たちは、ひとりひとり、番号つけられ、顔写真を撮影された。トゥールスレンに収容され、生き残ったのはわずか数名、この写真の人々のほとんどが、拷問を受け、殺されたのだ。写真からは人々の怒りや悲嘆、絶望が伝わってくるかのようだった。
高官が拷問を受けた部屋。ベッドの上にある棒の様なものは足かせ。隣りにある小さな箱はトイレだった。また壁には、拷問の末亡くなった、当時の高官の写真が飾られている。
虐殺がおこなわれた部屋は大きく分けて二種類。高官が収容された部屋と一般市民が収容された部屋だ。

高官が収容され、拷問を受けた部屋は10畳ほど。ベッドやトイレ、足かせなどが当時のまま残されている。また、一部屋に一枚ずつ、当時の虐殺の様子を写した写真パネルが置かれている。そこには、思わず目を覆いたくなるような光景が鮮明に残されていた。

一般市民用の部屋は、かつての「教室」を煉瓦で区切りったもので、1部屋、わずか1畳ほどしかない。床には拘束用に使われた足輪と鎖が残されている。今でこそ窓が開け放たれているが、当時、窓は塗りつぶされており、小さな暗闇で拷問は繰り返されていた。「拷問」といっても、いずれ殺されるための拷問だ。
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