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コウ・ケル村訪問記('07年11月)小学校に井戸が完成しました
 2005年よりピースボートが地雷除去支援を続けるコウ・ケル村は、乾期には深刻な干ばつ被害が発生する土地。村には2基の井戸があるものの、必要な水量を得るには十分ではないという。そこで、ピースボートでは今回の訪問にあわせて1,950US$を現地におくり、井戸1基の建設支援を行った。
 新たに井戸が出来るのは、2005年にピースボートの支援で地雷除去・小学校建設を行ったコウ・ケル小学校の校庭。「まずは子どもたちから安全な水を」という思いから、小学校校庭に作られるようになった井戸。この建設の様子を見学するために、コウ・ケル小学校を訪問した。
コウ・ケル遺跡
コウ・ケル小学校で行われていた地雷回避教育の様子。CMACの職員が地雷について説明する。

 学校ではちょうど、CMAC(カンボジア地雷行動センター)の隊員による地雷回避教育の真っ最中。地雷の形や、地雷を見つけた時にどうするかなど、「地雷のある日常」に暮らす注意が語られる。
 小学校の敷地内は地雷が除去された安全な土地だが、一歩外に出れば、細い道路と家の周辺以外はほとんどが地雷原。いつ地雷と出会ってもおかしくない環境で生活している。
コウ・ケル小学校の子どもたち。地雷の授業に真剣に聞き入っていた。

 コウ・ケル村で地雷回避教育が始まったのは2006年のこと。それ以前は、地雷への知識がなく、地雷原へ足を踏み入れてしまうことも少なくなかった。
 学校での教育が始まったいまは、子どもたちが地雷原に近づくことはなくなったという。
井戸掘りの様子。井戸堀機を使う職人さんは7時間かけてこの村まで来てくれたそう。

 授業が終わると校庭で井戸掘りが始まった。きれいな水脈までは50m。私たちが訪問する前日に25mまで掘り、今日、残る25mを掘るという。
 この井戸は、日本で募金に協力してくれたたくさんの人々、受け入れ窓口となってくれたCMACの人々、そして井戸掘りのために7時間かけてコウ・ケル村まで来てくれた職人さんたち――たくさんの人々の協力によって生まれたものだ。
コウ・ケル小学校の子どもたちらと一緒に看板を作る。

 井戸掘り作業の隣りで、小学校の子どもたちと一緒に井戸の横に建てる看板を作った。
 ペンキを塗り、絵を描いていく。ふと気が付くと、子どもたちだけでなく、学校の先生や村長さん、工事に立ち会ってくれたCMACの所長さんまでが一緒に看板作りに参加していた。
看板には、クメール語と日本語で井戸について簡単な説明を入れた。

 ジャングルに囲まれたコウ・ケル村では、今も内戦当時とあまり変わらない生活を強いられている。カンボジア国内でも特に貧しく、多くの地雷が埋まっているため、戦後復興もままならない。
完成した井戸のまわりには、子どもたちの姿が。

 今回、学校を訪れると、敷地内に新しい建物が建っていた。他のNGOが建てたもので、親が畑に出ている間小さな子どもを預かったり、大人が文字を勉強したりする施設だという。地雷がなくなったからこそ、このような支援が始められたのだ。
 ピースボートでは地雷除去を支援することから、人々が復興のスタートを切れる環境を作っていきたい。

コウ・ケル小学校の生徒さんにインタビュー

ソック・リンさん(18歳、コウ・ケル小学校5年生)

 以前は遠くの小学校に通っていましたが、自転車を持っていないので通うのが大変で、コウ・ケル小ができたので転校しました。授業は数学が一番好き。
 ふだんは午前中は学校、午後は稲刈りや料理、薪割りなど家の手伝いをしています。7人家族で両親と4人の兄弟がいます。私は上から2番目。
 将来はコウ・ケルで医者をやりたい。歌を歌うことも好きで、牛飼いの時なんかに、よく歌ってます。CDなどはないので、自分で作曲して歌います。
※コウ・ケル村では、内戦の影響と、都市部から離れた地域であることが影響し、学校教育が始まったのはごく最近のことです。そのため、コウ・ケル小学校に通う子どもたちの多くは、年齢に見合う学年にはありません。また、多くの村人は小学校も卒業していない現実があります。このソック・リンさんはコウ・ケル小で最年長の生徒です。

ロン・ソピアさん(12歳、コウ・ケル小学校4年生)

 学校や先生が大好きです。私は、両親と4人の兄弟の7人家族、学校が終わった後は家のまわりの掃除、草刈りや薪拾いなど、家事の手伝いをします。
 地雷については、両親がどこが地雷原かを教えてくれました。ぜったいに近づかないようにしています。私も、将来は医者になりたいです。

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