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再生プロジェクト
「ガラパゴスの森」再生プロジェクト
第1回植林レポート
 2007年5月1日。第56回ピースボート「地球一周の船旅」を通じて、96名のピースボート参加者がガラパゴス諸島・サンタクルス島を訪問。ガラパゴスに生きるさまざまな動植物と出会い、このプロジェクト初となるスカレシアの植林を行いました。
ピースボート船内での講座&キャンペーン
日本ガラパゴスの会理事・藤原幸一さんによる講座

 ガラパゴスを訪れる前に、ピースボートの船内では藤原幸一さんによる講座がありました。
 藤原さんはガラパゴスや南極といった、貴重な環境を撮り続けているネイチャー・フォトグラファー。また、このプロジェクトのパートナー「日本ガラパゴスの会(JAGA)」の理事でもあります。
 藤原さんが語るガラパゴスの現状に、多くの参加者が耳を傾けました。
船内で行った募金キャンペーンの様子

 藤原さんの講座から、船内ではこのプロジェクトへの募金をスタート。
 一口200円(スカレシアの苗木1本分の値段)とし、募金をいただいた方にはスカレシアの苗をステンシルで描いたワッペンを渡しました。
ワッペン ←募金いただいた皆さんに渡したワッペン。スカレシアの幹にあたる部分は「galapagos」と「green」をかけて「g」の文字になっている。
チャールズ・ダーウィン研究所によるレクチャー
レクチャーの様子

 いよいよガラパゴス諸島・サンタクルス島へ。植林の前に、ガラパゴスの動植物の調査や研究、そして自然保護活動を行っている「チャールズ・ダーウィン研究所」によるレクチャーを実施。

 この島の現状や、外来種の駆除について、そして今回植林するスカレシアについて説明を聞きました。
スカレシアの苗を植えました
スカレシアの苗

 私たちが植えたのは、ダーウィン研究所が育てたスカレシアの苗。

 スカレシアは、ガラパゴスの固有種でキク科の植物。7〜8年で高さ10mにも成長するその姿は「樹木」と変わりませんが、年輪を刻むことはなく、生態的には「草」の一種なんだそう。
 キク科の植物がここまで大きくなれたのも、ガラパゴス諸島の特殊な環境下にあったからなのでしょう。
スカレシアの苗を植える

 ガラパゴスに移住した人間たちの農地開発によって伐採されたり、持ち込まれた「外来種」に育成地を奪われたり――ガラパゴス固有の動物たちを育てたスカレシアの森は、この場所を取り巻く環境の変化によって失われたといいます。

 今回、苗を植えたのは元は農地だったという場所。ここに、200本の苗木を植えました。
ピースボート船内で報告会を行いました
船内でプロジェクトの報告会を実施

 ガラパゴスツアーを終え、ピースボート船内で報告会を行いました。

 報告会では、プロジェクト参加者が撮影した「ガラパゴス・ベストショット」スライドショーをはじめ、ガラパゴスの貴重な自然を紹介。また、たくさんの募金によって実現した、スカレシア植林の様子もレポートしました。
プロジェクト参加者の声
植林を終え、記念撮影

  ガラパゴスではテレビで見るように、手付かずの自然ばかりが残ってると思ってたのに実は生態系が破壊されている事を知り、すごくショックでした。
 今回船に乗って、その事実を知る事ができ、更に植林を体験し、ガラパゴスの環境問題を身近に感じています。これから植林の成長を見守るのがめちゃ楽しみです。
(山本真規子さん)

 日本の萱のような外来種が、道路沿いに生茂るサンタクルス島を移動しながら思った。「元の島にするなんて、賽の河原で石を拾うようなものだな」。しかし、暑い中100円の軟弱な移植ごてで穴を掘っていくにつれ、真剣になっていった。
 日差しは強く、雨は当分望めない。折角植えたスカレシア、「大きく育て!」と祈りながらバスに乗り込んだ。
(熊野哲郎さん)
スカレシアの苗を植える野澤佳未さん

  今、私が住んでいる地球で何が起こっているのか、何も知らなかった。 地球一周をしてガラパゴスのコースを選んで、とてもすばらしい体験をさせてもらいました。とても楽しかった。このすばらしいガラパゴスを未来の人達にもそのままの姿を見てもらいたい。体験してほしいと心から思います。
 世界遺産第一号でありながら危機遺産リストにのったガラパゴスを昔の姿に戻す為にも地球を守る為にも植林プロジェクトは必要だと感じています。これからも植林プロジェクトに関わって行きたいと思います。
(野澤佳未さん)

 手作業では穴を掘るだけでもかなり大変な作業で、今回90人でやった範囲は島の大きさに比べてあまりにも狭く、今ある森の木々を除去しスカレシアの森にするというのは、ほんとに気の遠くなるような作業だと感じました。
 しかし、小さなことでもやらなければ、この世界でも稀な自然を失うことになるかもしれません。ガラパゴスは自然の多様性、面白さ、そういったものを体験できる貴重な場所だと思います。こういうものを大切にする姿勢が失われるとすれば、それは大変味気ない、なにか面白みのない世界のような気がします。
(大橋清志さん)
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