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SEA NAVI 11月16日号
"ロラ"と出会った特別な一日──「マパニケ村を訪ねて」
 田園の広がる、のどかで美しい村『マパニケ』は、1944年11月、「抗日ゲリラがいる」という理由で旧日本軍に急襲され、男性は拷問・虐殺、女性たちは集団レイプを受けた。"生き残った"ロラたち(おばあちゃん)は、戦後50年以上たったいま、自分たちの体験を口に出して語り始めている――このツアーでは、そんなロラを訪ね、彼女たちの証言を聞き、戦争が引き起こすモノはなんなのか、女性たちはどうなってしまうのか…そんなことを考えた。

 当時、日本軍が駐屯していた洋館「レッド・ハウス」。この建物の中でロラたちは集団レイプをうけたという。 村人はこの事実について長い間、口を閉ざし、『バハイ・ナ・プラ(タガログ語で「赤い家」)』と呼んで、遠巻きにしながら暮らしてきた。  
 今は一階が住居になっているが、当時はレイプを行うために、広間に仕切り板をつけて、いくつもの小部屋をつくっていたという。
 彼女たちが閉じこめられた部屋だけはいまも鍵がかかり、公開されることはない。

 村に残るロラたちから、証言を聞く。日本軍が村を襲った時のこと、家族が目の前で殺されたこと、ここに連れてこられた経緯や暴行を受けたこと──あまりにつらい体験に、言葉を詰まらせるロラ。涙をぬぐいながらも一生懸命話してくれる。

 彼女たちは、自分たちのことを「犠牲者」ではなく「生存者(サバイバー)」と呼んでいる。「こういう体験をする女性たちがもう増えないように、戦争をこれ以上起こしてはならない」と力強く訴える姿が印象的だった。
 ロラたちは確実に年老いている。病気で寝込むロラも多い。そんな彼女たちへの医療支援も大きな課題になっている。

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