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経済特区深センをゆく
 香港から陸続きで「国境」を越えて「経済特区」深センへ。「経済特区」は中国全土に5つあり、市場経済の導入や、外資企業には土地使用料を軽減すること・解雇を含めた雇用関係を自由に決定できることなどが定められている。
 その中でも深センは、1980年、初めて経済特区に選ばれた都市。それまで農村だったところに、IT産業を中心とした企業が続々進出し、次々と高層ビルが建てられた。いわば「経済開放の窓口」になった深センでは、若い高学歴のビジネスマンが増えていく一方で、低賃金・長時間労働で働く工場労働者もいるという。私たちは、24時間制で稼働する部品工場、そしていま急成長中のIT企業のふたつを訪ね、そこで働く人たちと交流。それは、アジアにおける「グローバリゼーション」について考えるきっかけとなった。
 香港と「大陸」の国境を越えて、いよいよ深センへ。バスの窓からは、いくつもの高層ビルが見え、街全体がすっきりまとまっている印象を受ける。建設中のビルも多く、写真のこれは政府の建てている「公共住宅」。大きなものになると、なんと60階建てのものもあるとか。街中のいたる所にこんな風景が見え、まだまだ深センの建設ラッシュは続きそうな気配だ。
 最初に訪れたのは「三誠精密有限公司」。ここは日本の企業と取引しており、テレビのリモコンやゲーム機の部品、プリンターの部品などが24時間ノンストップでつくられているという。日本人の社長、磯村さんからうかがったところによると「こういった部品関係は、いまやほとんど日本ではつくられていません。日本に輸出している重機関係の部品のうち、約8割がここ広東地区でつくられているのです」とのことだ。
 深センでいま最も成長しているのはIT産業だという。その中でも急成長している企業「PHOTON」を訪れた。大きく新しいビルには、この会社だけでなく、政府の科学技術省の一部も入っている。ここでは、「WTO(世界貿易機関)」の専門家、そしてここで働く若者たちから直接話を聞くことができた。
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