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自立を目指す女性たち
1991、92年の旧ユーゴにおける内戦で、難民となって故郷を追われた多くの女性たち。私たちが訪れたNGO「DESA(デシャ)」は、そんな女性たちの経済的自立をサポートするため発足した。その活動内容や現在に至るまでを聞き、職業訓練のひとつとして行われる機織りにも挑戦。内戦の被害から立ち直り、そして社会へ進出してゆこうという女性たちの姿を垣間見ることができた。
91年にドブロブニクの女性15名により発足したDESAは当初、難民となった女性やその子どもたちの支援を目的とし、「いつか故郷へ帰った日のために、手に職をつけておくことが大切」と、93年頃から縫い物やカッティングのワークショップを開始した。現在は350名以上のメンバー以外にも、広く外からのワークショップ参加者を募っているという。参加は全て無料だが、収入を得られない状況にあるという証明が必要となる。
ボスニア難民のファティマさんは、内戦により帰るべき家を失ってしまった1人。
92年よりDESAで働く彼女の仕事は、既にクロアチアで失われつつあった機織りの技術をとどめ、広めていくこと。ここで主に教えられている刺繍や機織りといった技術は、若い人には馴染みの少ない物らしく、このワークショップには、参加者の技術習得とともに、後世に技術を残してゆくという意味合いもある。
裁縫のワークショップが行われる部屋の様子は、まるで“家庭科室”。ここにあるミシン、実は99年にピースボートの「UPA援助チーム」が届けた援助物資。今も大切に使われている様子を見ることができた。
実際に機織り機の前に座り、その作業に挑戦。何色もの糸を交ぜて織るのは非常に手間がかかる。手ほどきしてくれた彼女でも、10センチ織るのに3日程度必要だという。
現在ではDESAの活動目的も幅広くなり、難民に限らず、女性全体の自立に向けた支援を行っている。パソコン教室や5カ国語にも及ぶ語学教室のほか、女性の人権や環境に関するセミナー、さらには紛争解決のためのワークショップも開催しているという。
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