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ミーソン遺跡探訪
4〜13世紀に建設され、現在では世界遺産にも登録されるチャンパ王国の聖地跡「ミーソン遺跡」を訪れた。うっそうと生い茂る草木の中に埋もれていたため、手つかずのままだったその姿も、ベトナム戦時のアメリカ軍による爆撃で大きく姿を変えてしまったという。西洋建築とは異なり、また、ヒンドゥ教と仏教、そして土着の民俗宗教の解けあったチャンパ独特の文化に触れた。
整備されていない悪路を進むため、バスからジープに乗り換えて遺跡近くへ向かった。途中には竹で支えられた橋があったりと、ちょっぴり冒険気分。
目の前に広がったのは、緑の中にそびえるレンガ造りのミーソン遺跡。山中で草木に覆われていたため、植民地時代にフランス人考古学者が発見するまで、チャンパ族の子孫でさえこの遺跡の存在を知らなかったという。現在は、8〜13世紀にまでに建てられた、60棟を越える遺構が残っている。
少しずつレンガをずらして積むことで屋根を支え、そして内部の空間をつくっているため、建物の内側は一様に狭かった。また、レンガは普通、日に干したり焼いたりしてつくられるが、ここでは、焼く前のレンガを積み上げてから、周りに藁を置いて火をつけ焼き上げるという手法がとられたらしい。レンガの表面に施された彫刻はとても美しいものだった。
遺跡の中心に建てられていた祀堂には、男性・女性それぞれの象徴が神格化された『リンガ』『オニ』と呼ばれる像が置かれていた。「触れれば御利益あるよ」のガイドさんの一声に、参加者はこぞってタッチ。
一時間半の見学の中で見つけた遺跡に不自然な壊れ方をしているところがあるのは、ベトナム戦争時に受けた爆撃が原因だという。風の音を聞きながら、ボーっとたたずむと、まるでタイムスリップしたかのような、不思議な気分になった。
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